−まずは現在のお客様状況からお聞かせください。
2006年4月の正式リリースのあと、大塚商会の既存顧客を中心に営業活動を行った所、おかけさまで2006年9月現在で数百社にご契約いただきました。さらに年末にはその倍近くの契約数となる見込みで、初年度目標を問題なく達成できそうです。
−今までの大塚商会が扱う製品、サービスとやや内容が異なるように思うのですが?
そうですね、やはり大塚商会というと製品を売っているというイメージが強いので、今回のような金融系ASPサービスをお客様に提案すると、ずいぶん珍しがられました。ただ、振込作業の軽減や振込手数料の削減は、多くのお客様にとって共通の課題のため、みなさん熱心に私たちの提案に耳を傾けて頂いています。
−お客様からの反応はいかがですか?
提案したお客様からは「こういうサービスを待っていたよ」という反応が多いですね。あとは「通常の銀行振込とどう違うのか」「通常の銀行振込と同等のことができるのか」「こういう風に使えると便利なのだが」といった、サービス自体に興味を持たれた上での質問が多いですね。お客様からの期待感をひしひしと感じます。また、実際に導入されたお客様からは、「導入してよかった」というご満足の声を多く頂いてます。
ただし、金融系のサービスだけに、みなさん導入に対して慎重になられている部分がありました。銀行振込は、日々の業務の中でも直接お金が関わる部分なので「便利そう」「コスト削減ができそう」というだけでは、すぐに導入というわけにはいかなかったのです。そこでキーワードとなったのが「信頼」です。今回、提案させて頂いているのは、すでに大塚商会のお客様となられている方々が中心でしたので、ご導入頂いたお客様からは「大塚商会の提案だったら間違いはないんだろう」という嬉しい言葉を多く頂いております。やはり企業の顔、営業の顔が見えていることが、お客様からの「信頼」に繋がっており、そのことがとても大きいと再認識しました。
また、こうした声にお答えするため大塚商会の営業スタッフも、初めて扱う金融系のサービス、しかもASPということで、社内研修を重ね、お客様のちょっとした疑問にも、細かく対応することを心がけました。
−今後もこのようなサービスを提供されていくのですか?
ビジネスのIT化という大きな流れの中、これまで大塚商会は主にお客様の基幹的な業務に対して、製品やサービスを提案することで、お客様の効率化をお手伝いしてきました。これに加えて新たに展開を考えたのが、昨今大きな流れとなっている、ビジネスの根幹以外の業務は外部へ委託し、経営資源を本業に集中させることで業務の最適化とコストダウンを達成させようという、いわゆるBPO(*)サービスです。私どもにとって今回の「たよれーる 振込代行サービス」は、BPOサービス展開の第1弾という位置づけになります。
今後も大塚商会では、BPOサービスを「たよれーる」ブランドの中で積極的に展開していく予定です。そして、従来のサービスに加え、これらのBPOサービスを展開することでITに関して何でも相談できるかかりつけの医者になれればと考えています。
(*)BPO…Business Process Outsourcingの略で、企業の人事、総務、経理、物流などの業務を外部に委託することをいいます。

−大塚商会と安田企業投資の合同ファンドについて?
ベンチャーの方々は、とにかく面白いアイデアを持っているというのが率直な印象です。そして、そうしたアイデアを合同ファンドでバックアップするというのは非常に有意義な事だと思います。実際、今回のサービスもビリングシステム株式会社の技術があったからこそ、提供できています。
また、合同ファンドという性格上、企業としての成長性や健全性は安田企業投資が、持っている技術の将来性・発展性、マーケティングについては大塚商会が見極めているということで、サービスを扱う現場の我々も安心して協業できるという点は大きいですね。今回の「たよれーる 振込代行サービス」を第一歩に、新たな試みであるBPO提案、そしてベンチャーの方々との協業、このそれぞれをどんどん拡大させていきたいと考えています。(以上 2006年9月取材)
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